
今回は『陸屋根(りくやね)』について紹介したいと思います。
■陸屋根とは?
『陸屋根』は、『りくやね』もしくは、『ろくやね』と言います。
屋上がある水平な屋根で、一般的な屋根のような勾配はありません。
アパート・マンション・ビルなどの屋上を思い浮かべてもらうと分かりやすいかもしれません。
最近では、デザインの観点や住宅メーカーの供給方法により、一般住宅でも施工数が微増しているようです。
豪雪地方では落雪事故防止のため、鉄筋コンクリート構造での陸屋根を採用する住宅が増えています。
■陸屋根のメリット
まずメリットとして挙げられるのが、屋根のスペースを有効活用できることです。
日当たりが良いためガーデニングや家庭菜園などにも向いており、バルコニーやベランダ代わりのスペースとしても使用することができます。
太陽光パネルを設置することも可能ですが、人が利用したり物を置いたりする場合は、屋上利用を考えた構造が必要になるため、場合によっては活用できないこともあります。
陸屋根の作りが平面なため、通常の三角屋根と比べると建築スペースが広くなり、同じ天井高の高さでも、居住空間を広く感じることができます。
建築スペースを広く保つことにより、開放的に感じることができます。
また、勾配がないため、メンテナンスも簡単です。
清掃や補修作業を行う時に作業がしやすく、足場も必要ない場合があるためコストを少なくすることもできます。
雪が降ったときに雨どいが壊れたり、雪が落下したりというリスクもありません。
建物がきれいな四角形となるため、スタイリッシュな外観にすることもでき、おしゃれなお家を作ることもできます。
■陸屋根のデメリット
陸屋根のデメリットとしてよく挙げられるのが、雨漏りのトラブルです。
勾配がないため、どうしても雨水が一定量残ってしまうため、定期的な防水工事がかかせません。
屋根と外壁の接合部分がむき出しになっていることから、雨漏りの可能性が他の屋根に比べて高いです。
あとは基本的にロフトがないため、屋根裏を居住空間として楽しみたい方や、収納スペースが欲しい方にはあまりおすすめできません。
収納スペースが別にあり、ロフトは特に必要ないのであればそこまで気にならないでしょう。
また夏場は最上階が蒸し暑くなってしまいます。
建物の構造や材質、断熱材によっても異なりますが、屋根に当たる陽ざしによって天井面の温度が上昇しやすくなってしまいます。
そのため、夏場は蒸し暑くなる場合があります。
以上が『陸屋根』の紹介でした。
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