
『屋根』は住宅構造でとても大切な部分になります。
雨や露、雪、日射、熱暑寒冷から屋内を守り、快適な住環境を保ちながら、外壁や基礎部分などの重要な構造部分を保護する役割も果たします。
また様々な素材や機能性があり、色やデザインも住宅の印象を左右する要素になるので、選ぶ際は自分の理想にあったものを選ぶことが大切です。
今回はそんな『屋根』の種類の特徴や、メリット・デメリットについて紹介したいと思います。
お家づくりをする際の参考になれば幸いです。
まずは『切妻屋根』についてです。
■切妻屋根
『切妻屋根』は一般的な屋根で、上記の画像のようなものです。
『屋根』というと大体この形がすぐ浮かんでくると思います。
漫画などでよく四角い建物の上に三角の屋根がついたものがありますが、まさしくそれが『切妻屋根』です。
メリットとして挙げられるのが、価格が安いという点です。
形状がシンプルなため、施工にかかる材料費や人件費が安いので、住宅にかかるコストをできるだけ抑えたいという方にはおすすめです。
施工できる会社も多いので、依頼する業者も選ぶことができます。
他の屋根形状に比べて工期も短く済むので、早めに暮らし始めることも可能です。
切妻屋根の形状の関係上、室内の構造が三角になるため風通しが良く、換気しやすくなります。
昔ながらの三角の屋根裏部屋を作ることができたり、風通しの良いロフト部屋でくつろぐこともできます。
また屋根の形状が2方向に分かれているため、積雪の量も調節しやすいです。
屋根の勾配を工夫することによって、屋根に雪が積もりすぎないようにできます。
豪雪地方などの雪が大量に降る地方では重宝する屋根でしょう。
単純な構造のため、ソーラーパネルが設置しやすいです。
適度な勾配と面積があるため、工事の下準備が少なく済みます。
ソーラーパネルを検討している方にも向いている形状です。
メリットが多い『切妻屋根』ですが、デメリットもあります。
まずデメリットとしては、個性が出しにくいという点が挙げられます。
個性的なデザインのお家が作りたい!という方には向かない形状です。
個性やおしゃれ感を出したい場合は別の形状を検討したほうが良いかもしれません。
形状が2面に分かれているため、一方だけに日光が当たりやすくなることがあります。
一方に日光が当たり続けることで、片面だけ劣化が早まってしまうこともあるので、注意が必要です。
日当たりが悪い面は結露がたまりやすく、建物が劣化しやすいのでそちらにも注意が必要です。
以上が一般的な屋根の『切妻屋根』の紹介でした。
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