
前回に引き続き、今回は『レンガ』のメリット・デメリットについて紹介したいと思います。
■『レンガ』のメリット
レンガの外壁のお家は非常におしゃれなことが、まずメリットとして挙げられます。
独特な質感や色合いで西洋的で歴史を感じさせる雰囲気を出すことができ、経年による風合いの変化も楽しむことができます。
レンガは焼いて固めて作られているため、カビが生えにくく、紫外線に強く、雨風に強いです。
そのため外壁の劣化が少なく、メンテナンスコストが低くすみます。
耐久性も他の外壁材と比べて、格段に高いです。
耐熱性と蓄熱性も持っているため『夏は涼しく、冬は暖かい』という快適な空間を作ることができます。
快適な空間を作ることができる理由としては、レンガの構造に由来します。
レンガの内側にはたくさんの気泡があり、その気泡が空気の壁となって、熱が伝わりにくくなるためです。
夏は外からの暑さを遮断し、内側の冷気を逃がさず、
冬は外からの寒さを遮断し、内側の熱を逃がさない、という流れです。
レンガは土でできているため、火に強く、耐火性にも優れています。
特に『耐火レンガ』(ピザ焼き窯などで使われるもの)であれば、かなりの耐火性を備えています。
そのため、火災保険料を低く抑えられるというメリットもあります。
防音性・遮音性も優れているため、外の騒音をシャットアウトすることができ、環境に左右されず静かに過ごすことができます。
家屋内の音や声が外に漏れる心配も少なく済むので、小さなお子様がいるご家庭でも安心ですね。
■『レンガ』のデメリット
デメリットとしては、レンガの外壁はとても堅牢な仕上がりなので、リフォームが困難という点です。
一部を補修しようにも、モルタルで固められており、部分的な除去も難しいです。
全てをはがして修復する場合にも、しっかりと下地に密着しているので、はがしにくくなります。
メンテナンスの必要はほとんどないですが、万が一の時は大掛かりな工事になり、費用も高くなってしまうので注意が必要です。
レンガはどちらかというとあまり日本に用いられない素材であるため、扱いに慣れた技術者があまりいなく、施工業者や建築家も少ないです。
良い家を建てるためには、レンガの家を得意とする建築業者の力が必要になります。
事前にホームページなどを見て、レンガに対する実績があるかどうかを確認したほうが良いかもしれません。
坪単価が高く、工期が長くなってしまうのもデメリットとして挙げられます。
素材自体が他の外壁材と比べて高くなってしまうため、コストが高くなってしまうのと、
工程内容から、どうしても他の一般的な素材を使用した場合よりも工期が長くなってしまうので、人件費も高くなってしまいます。
外観も機能性もとても良い物なのですが、このようなデメリットもあります。
以上が『レンガ』の紹介でした。
次回は『漆喰』について紹介したいと思います。
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