
今回は『樹脂系サイディング』の特徴、メリット・デメリットについて紹介したいと思います。
■『樹脂系サイディング』とは?
『樹脂系サイディング』とは、塩化ビニル樹脂を主原料したもので、国内ではマイナーな外壁材です。
日本ではシェア率がかなり低く、1%程度と言われています。
ですがアメリカでは約40%、カナダでは約60%も住宅で使われています。
■『樹脂系サイディング』のメリット
『樹脂系サイディング』はたくさんメリットがあります。
まず挙げられるのが、耐久性が高いことです。
日本で多い『窯業サイディング』は耐久年数が約7~8年と言われていますが、『樹脂系サイディング』は耐久年数が30年ほどあり、非常に長いです。
強度もほとんど低下しないため、長寿命です。
塗り替えやシーリングの打ち直しも不要なため、メンテナンスの手間や費用を軽減することもできます。
『樹脂サイディング』はプラスチック系の種類なので非常に軽く、『窯業サイディング』の10分の1の重さとなっています。
そのため建物への負担も少なく、地震の際の被害を小さくすることが可能です。
『樹脂系サイディング』は撥水性があり、湿気を吸うことが少ないため、耐凍結性あります。
もし水や湿気を吸ってしまっても、凍結して割れることはほとんどありませんので、寒い地域に住んでいる方には強い味方ですね。
サイディングの種類によっては塩害により、錆びついてしまう可能性がありますが、
『樹脂系サイディング』は塩の影響をほとんど受けないので、海に近い地域でも安心です。
また、防火性もあります。
髪や木材が燃え始める温度が200度~250度なのに対し、塩化ビニル樹脂の材料が燃え始める温度が450度程度と高いため、簡単に火が付くことがありません。
■『樹脂系サイディング』のデメリット
日本ではまだシェアが少ないため扱える業者が少なく、色やデザインのバリエーションも限られてしまいます。
デザイン性や色にこだわりたい方には不向きかもしれません。
デザイン的にも単色で『安っぽく見える』『のっぺりしている』という意見もあるため、好みが結構分かれます。
また施工会社が少なく、サイディング材の生産も少ないため、必然的に設置費用もやや高くなってしまいます。
しかし、『樹脂系サイディング』は設置後のメンテナンス費用などがあまりかからないため、トータル的な費用面でのデメリットはそこまで大きなものではないと言えるでしょう。
以上が『樹脂系サイディング』の紹介でした。
これでサイディング系の紹介は終わりになります。
まだ外壁材には種類があるので、次回は違う種類の外壁材の紹介をしたいと思います。
長々とお読みいただき、ありがとうございました!
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