
今回は外壁材の『木質系サイディング』の特徴、メリット・デメリットについて紹介したいと思います。
■『木質系サイディング』とは?
『木質系サイディング』は、レッドシダーや杉などの耐久性・寸法安定性(膨張・収縮などが生じない)の高い木の無垢材、または集成材(小さな木材を接着剤で貼り合わせて再構成した木材)が使用されています。
自然の木の風合いを楽しむことができます。
■『木質系サイディング』のメリット
メリットとしては、上記でも挙げた通り、無垢の木材を使っているからこその温かみと、豊かで見栄えのよい表情を得ることができます。
1枚ごとに木肌の文様や木の風合いも異なるので、木の違いを楽しむことができます。
『自然』がデザインを手掛ける無垢材には唯一無二のデザイン性が宿り、人工物特有の不自然さがなく、おしゃれな外観に仕上がります。
また木質系サイディングは断熱性に優れています。
表面温度が上がりにくいので、室温への影響が少なく、省エネにつながります。
特に夏場は電気代が上がることが多いと思うので、節約にもなりますね。
『木質系サイディング』はデザイン性にこだわりたい方、断熱性を重視する方にはおすすめといえるでしょう。
■『木質系サイディング』のデメリット
デザイン性に優れている『木質系サイディング』ですが、天然の木材を使用しているため、全体的に価格が高い傾向にあります。
上質な木材を使用した物や、特殊加工を施した物だと、その分値段も高額になってしまい、コストが上がります。
材料が自然の木材を使うため火と水に弱く、特に気を付けなければならないのが、水の侵入です。
侵入したまま放置しておくと、そこから外壁材がどんどん腐敗してしまいます。
そのため、再塗装をするなどのメンテナンスが必要になり、その分メンテナンス代もかかってしまいます。
サイクルとしては、周囲の環境などにより異なりますが、約3年~7年で再塗装が必要になります。
また、『木質系サイディング』はデザイン性はとても抜群ですが、このようなデメリットがあることから、推奨していない業者も多く、対応している業者を探すのが難しくなります。
あとは、『木質系サイディング』で建てる際に注意が必要なのが、建築基準法の防火指定により、燃えやすい木材の使用が禁止されている地域もあります。
最近では特殊な加工によって防火性を施され、防火認定を受けたものも出てきていますが、確認が必要になる場合があります。
以上が『木質系サイディング』の紹介でした。
次回は『樹脂サイディング』についてお話したいと思います。
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