
日本家屋といえば『畳』の和室ですが、最近の住宅はフローリングが主流になってきました。
ですが、和室は今だに根強い人気があり、リビングの一室に和室を取り入れたいという方もいらっしゃいます。
今回はそんな『畳』のメリット・デメリットの紹介をしたいと思います。
■畳のメリット
畳の原料として使われている自然素材の『い草』には調湿効果があり、空気中の湿気を吸収・放出して湿度を調節してくれます。
ですので、夏の不快な湿気を吸収し、乾燥している冬は水分を放出して乾燥を防ぐ効果があります。
『い草』には『フィトンチッド』という気持ちが安らいだり、リラックス効果がある成分が含まれているため、落ち着いてくつろげる空間を作ることができます。
集中力をアップさせる効果もあるので、畳の部屋の方が勉強部屋に向いています。
また『い草』の内部には空気を含んでおり、その空気が音を吸収するため、フローリングよりもクッション性が高く、足音や階下への物音を軽減させる遮音効果もあります。
上記でも紹介した通り、畳の内部に空気が含まれているため、熱伝導率が低く断熱効果も持ち合わせています。
なので畳の部屋では、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができ、冷暖房効率も高まるため、省エネにつながります。
洋室に畳コーナーは合うのか疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、
洋室の一部に畳コーナーを作ることにより、空間にアクセントをつけることもでき、和室のように多くのスペースを取ることなく、くつろぎの空間を味わうことができます。
■畳のデメリット
そして畳のデメリットとしては、畳の上に食べ物や飲み物をこぼすとシミになりやすいという点です。
フローリングよりも畳の方が水分を吸収するのが早いため、すぐに拭かないとシミが残ってしまいます。
畳のクッション性の高く柔らかいのがメリットですが、それと同時にデメリットにもなり、重たい家具を置いたり。長い時間同じ場所に家具を置いておくと痕がついてしまいます。
またダニやカビは湿気の多い場所を好むため、湿気を吸い込んだ状態が続くとダニやカビが発生しやすくなります。
カビやダニを発生させないためにも、定期的な換気が大切です。
さらに、定期的なメンテナンスも必要になり、3~4年に1回は裏返しや表替えを行う必要があります。
畳床の交換も10年を目安に必要になってくるため、メンテナンス代は高くついてしまうでしょう。
以上が『畳』についての紹介でした。
畳を取り入れる際の参考にしてみてください。
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