
今回は『フローリング材』で用いられる主な木の種類についてのお話です。
木の種類によって見た目がかなり異なるため、自分の思い描いたお家づくりに合う種類を選びましょう。
まず、木は大きく分けると『広葉樹』と『針葉樹』の2種類があります。
まずは『広葉樹』から紹介したいと思います。
■広葉樹
複合フローリングの表面で使用されるのは、基本的に広葉樹の木材です。
広葉樹は針葉樹に比べて硬く、伸縮・膨張がしにくく、傷もつきにくいです。
・ウォールナット
『ウォールナット』はクルミ科の広葉樹です。
黒に近いこげ茶をしており、落ち着いた深みのある色味が魅力で、重圧感があります。
使いこむとだんだん明るい赤茶色に変化していくため、経年の変化も楽しめる素材です。
・ブラックチェリー
『ブラックチェリー』はバラ科サクラ属の樹木です。
キメが細かいため肌触りが良く、高級感もあります。
こちらも使い込むことでだんだんと色味が増していき、濃く深いレッドブラウン色になります。
・メープル
『メープル』はカエデ科の広葉樹です。
広葉樹の中でも特に硬くて丈夫で、摩擦や衝撃にも強いです。
きめ細かく白っぽくさわやかな色なので、シンプル・ナチュラルなお部屋にマッチするでしょう。
・チェスナット
『チェスナット』はブナ科の樹木です。
硬く、湿気に強いため耐腐食性が高く耐久性に優れており、建物の土台や柱、鉄道の枕木などにも採用されます。
はっきりとしたうねりのある木目が印象的です。
・チーク
『チーク』はクマツヅラ科の広葉樹です。
硬く強度があり、耐久性と耐水性が高い素材です。
深みのある色合いと優秀な耐久力などにより、チーク材を愛する人方も多いようです。
時が経ってくると、木肌が美しいあめ色に変化します。
・オーク(ナラ)
『オーク』はブナ科の樹木で、日本では『楢(なら)』と呼ばれています。
日本のフローリング材で主流になっている木材です。
とても硬質でありながら弾力も持ち合わせており、さらに耐水性・耐久性にも優れています。
・タモ(アッシュ)
『タモ』はモクセイ科の広葉樹です。
見た目はオークとそっくりですが、タモの方が明瞭な木目があります。
加工しやすく硬く弾性があるため、野球のバットなどの運動具にも用いられます。
塗装との相性が良く、着色すると木目がより美しく引き立ちます。
・バーチ(カバザクラ)
『バーチ』はカバノキ科の樹木です。
本来は桜とは別物ですが、ほんのりとピンクがかかった淡い色調であることから『カバザクラ』とも呼ばれています。
木肌は綿密でなめらかで、強度があるためメンテナンス加工もしやすいです。
木目は比較的薄く、バラつき・ゆがみが少ないです。
・ローズウッド
『ローズウッド』はマメ科の樹木で『紫檀(したん)』とも呼ばれています。
腐りにくく、家具・仏壇にも利用されており、希少性が高いため高級木材として扱われてきました。
重圧感のある濃い紫・赤紫のしま模様があります。
■針葉樹
針葉樹は主に無垢フローリング材に使用され、広葉樹に比べ柔らかいです。
傷は付きやすいですが、修復がしやすく肌触りも良いです。
・パイン(松)
『パイン』はマツ科の針葉樹です。
柔らかい肌触りが抜群に良いため、裸足でも過ごしやすいです。
全体的に白く明るい材質の中に、節が多く並びます。
可愛らしい雰囲気の部屋にしたい場合に適しています。
年月が経つと、深いあめ色に変化するのも魅力的です。
・ヒノキ
『ヒノキ』は古来から日本に馴染みの深い針葉樹です。
湿気に強く、耐水性・耐腐食性に優れています。
リラックス効果がある独特の香りや、美しい木目も人々から愛されてきました。
害虫対策もしやすいので、メリットがたくさんあります。
以上が主な木材の種類でした!
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