
今回は『鉄骨ユニット工法(ラーメン構造)』の特徴、メリット・デメリットを紹介したいと思います。
■鉄骨ユニット工法(ラーメン構造)
まずは『ユニット工法』から解説します。
『ユニット工法』とは箱のような形をしている『ユニット』を工場で生産した後に、現場まで運んで組み立てていく工法のことを指します。
ここでは『鉄骨ユニット工法』で紹介していますが、必ずしも鉄骨を使用するとは限らず、『木質ユニット工法』という木材を使用したユニット工法もあります。
この工法は柱と梁を剛接合する『ラーメン構造』になっているのが一般的になっています。
中高層のビルや集合住宅でよく採用されており、一戸建てにも採用されることがあります。
次にこの工法のメリットですが、上記でもお話した通り『ユニット』を生産した後に運ぶ流れになるので、現場でわざわざ作る必要がなく、実際にする作業は完成されている『ユニット』を組み立てるだけになります。
そのため大工・職人の技量は求められず、品質も変わらず、施工も安定しています。
また『鉄骨ユニット工法』の場合は、8割方の作業が工場で終了しているめ、建設がスタートするとすぐに住宅を建てられるため手間もかからず、工期が短く済みます。
強靭な『ラーメン構造』により、耐久性・耐震性も高く災害に強い住宅だといえます。
頑丈さを備えつつ、大きな空間を作りやすいを作りやすいです。
その理由としては『ユニット工法』は柱と梁のみの箱で形作るため、壁や中間柱のない大空間をつくることができます。
開放感のあるお家をつくることができますね。
デメリットとしては、間取りの制限があることが挙げられます。
ユニットの柱や梁はどうしても残ってしまうため、間取りの自由度は低いでしょう。
間取りにこだわりがある方にはおすすめできない工法です。
『ユニット工法』は完成したものを現場へ運びます。
施工をする際にクレーン車で吊り上げて積み木のように積み上げていくので、クレーン車が入れないような場所(道路が狭い場所にある土地など)ですとユニットを運べず施工ができなかったり、特殊な工事費用がかかってしまう場合があります。
また『鉄骨軸組工法』と同じく、鉄骨の加工が困難なためリフォームが難しかったり、費用が高くなってしまいます。
将来、増築をしたりリノベーションをしたいと考えている方には向いていないかもしれません。
以上が『鉄骨ユニット工法(ラーメン構造)』の紹介でした。
次回は『鉄筋コンクリート造(RC工法)』についてお話したいと思います。
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